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青森、岩手、秋田、宮城の北東北4県を舞台に熱戦が繰り広げられる、11年度全国高等学校総合体育大会(通称インターハイ、全国高体連、毎日新聞社など主催)が28日、開幕する。県内からは22日現在、30競技599人の選手が、高校生日本一を目指して出場する。初出場は男子剣道団体の浜名、女子バドミントン団体の富士宮北、女子卓球団体の静岡東、男子ボートダブルスカルの浜松北などが果たした。出場が決定したチームや出場が有望視される選手などに、大会への意気込みや目標を聞いた。
◆サッカー
◇無失点で県大会突破−−静岡学園(2年連続2回目)
男子サッカーは、静岡学園が2年連続2回目の出場を決めた。今年から18歳以下の全国リーグ「高円宮杯U18プレミアリーグ」に参戦。当初はJリーグのユースチームに苦戦を強いられたが、川口修監督(38)は「相手のレベルが高いほど、チームの経験になる。ボールへの執着心も増してきた」と手応えを口にする。県大会は無失点で切り抜けた。正GKの福島春樹選手(3年)は「同世代のトップチームと戦ったことで、勝利への思いが強くなった」と胸を張る。
県大会後に、エースのMF長谷川竜也選手(3年)や主将のMF伊東幸敏選手(3年)ら主力3人が相次いで故障し本大会出場が絶望的になった。だが、チームのモチベーションは下がらなかった。福島選手は「控え組が試合出場のチャンスをつかもうと頑張っている」と説明する。DF木本恭生選手(3年)も「初めは動揺したが、今は故障したメンバーの分もやらなきゃという気持ち」と話す。
かつてサッカー王国とうたわれた静岡県も、インターハイ優勝は15年遠ざかっている。木本選手は「強豪がそろう県の代表として出るのだから、負けたチームの思いも背負って戦いたい」と抱負を語った。【小玉沙織】
◆水泳
◇記録更新でも「反省」−−藤森丈晴(ふじもり・たけはる)選手(飛龍高3年)
富士市で今月2、3日に開かれた県高校総体で、四百メートル個人メドレーと二百メートル個人メドレーの2種目で大会記録を塗り替え優勝した。それでも「ともに平凡なタイム。泳ぎが崩れてしまった」と反省点を挙げた。
最近は、ベストタイムを出したころの泳ぎを思い出しながら水に入っている。「調子のいいときは水の中を飛ぶ感じ。最高に気持ちいい」。連日8000〜5000メートルを泳ぎ込み「飛ぶ自分」をイメージする。調子が悪くても前向きでいられるよう、メンタル面の指導も受けている。
横浜市出身。水泳選手だった両親の勧めで、2、3歳のころからスイミングスクールに通い始め、「五輪で金メダル」がいつしか大きな目標に。小学6年生ごろからコーチの勧めで個人メドレーを始めた。「もっと速く、強くなりたい」と09年、横浜の家を出て飛龍高校の門をくぐった。
飛龍高OBで、二つ年上の兄太将(ひろまさ)さんも個人メドレーの選手で、父善弘さんがコーチを務める日体大で活躍中だ。「自分もおやじに鍛えられ、おやじのような水泳の指導者になりたい」。もう一つの目標を見据えつつ、インターハイ出場をかけて浜松市で開催中の東海高校総体に挑んでいる。【野島康祐】
◆新体操
◇アジア3位の実力−−池ケ谷晴香(いけがや・はるか)選手(静岡サレジオ1年)
6月にウズベキスタンで開催されたアジアジュニア選手権に出場し、種目別のフープで日本人最高の3位に入った。インターハイでも上位進出に期待がかかる選手の1人だ。
小学1年生の時に現在所属するアンジュ新体操クラブの見学会に参加し、一目ぼれして始めた。以来、生活の中心は新体操となった。放課後は毎日3〜4時間は練習するため、宿題は休み時間に済ませるなど、少ない時間を有効に使うことを心がけている。その理由を「私生活もしっかりこなす選手が目標だから」と言い切る。池ケ谷選手の顧問を務める佐藤梓教諭(28)も「どんなに忙しくても勉強に手を抜くことはない」と目を細める。
同じクラブの先輩が出場してきたインターハイは憧れの舞台だった。入学4カ月目にしてかなった夢に「東北の人に楽しんでもらえるような演技にしたい」と意気込む。
校内でも、全競技を通じて学校史上初のインターハイ出場選手とあって、応援ムードが高まっている。31日から青森県で行われる試合には、佐藤教諭のほか担任の先生や教頭先生も応援に駆けつける。「応援してもらうからには、種目別も総合も優勝する姿を見せたい」と照れくさそうに話した。【小玉沙織】
◆バスケット
◇東海制し士気上がる−−沼津中央(2年連続2回目)
昨年に続き2度目の出場を決めた男子バスケットボールの沼津中央は5月、秋田県能代市で全国の強豪6校が参加したカップ戦で県勢初優勝。その後の東海総体も制し、チームの士気は上がる。杉村敏英監督(62)の指導の下、選手たちのたくましさが増してきた。
堅実な守りを主体にペースをつかみ、試合を組み立てる。「しっかりチームをコントロールしたい」と話すポイントガード、川口颯(はやて)選手(3年)らのプレーに注目が集まる。
攻撃の中心は、セネガル出身のシェリフ・ソウ選手(3年)。2メートル2センチの長身を生かしたプレーで、得点を量産。相手のマークも厳しくなるが、「ゴール下では絶対に負けたくない」と話す。
大舞台を前に、各選手がそろって口にする課題が「スタミナの強化」。沼津市内の山で走りこむなど、持久力向上を意識した練習を積んできた。
「試合になると、一人一人がピリピリし始め、コミュニケーションがとれなくなった」。主将の反町駿太選手(3年)は、過去の試合の反省を踏まえ、部員間の雰囲気作りに気を配ってきた。チームは勢いに乗り「今は、しっかり信頼関係を築けている。目標は全国制覇」と言い切った。【樋口淳也】
7月23日朝刊
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